かちゅどほこきゅ(5/14)

「僕は自己の不可能を賛美したい

だからより良い手段があっても無視する

できることもできないと言う

『できたかもしれないけどやらなかった』と言う

 

それが私の面倒臭さであり

それが私の億劫さであり

それが私の反社会性なのだ

 

賛美は未だ成功せず

不可能を抱えて落ちていく

その度に不可能は増え

底へ底へと落ちていく

 

しかし歩き出すことはしない

それは自己を誹謗することにあたるからである

 

ある日思ったのだが

不可能を引き摺って

より良い方へ歩く人がいるとして

彼らは狂人でも強靭でもなく

 

賛美がすでに飽和しているのかもしれない

また賛美の満たなさが額の汗なのかもしれない

 

あって当たり前の賛美を僕の不可能に

そうしたら歩き出すことも

きっと自己への誹謗にはならない」